猫の水腎症

猫の水腎症

こちらの猫ちゃんは、8歳の男の子で、元気、食欲はあるものの、飲水量、尿量が増加しているかもしれないとのことで来院されました。

中~高齢の猫ちゃんで飲水量が増加するというと、糖尿病や腎不全などが疑われますが、血液検査、レントゲン検査、超音波検査の結果、左側の腎臓に液体がたまり大きく腫れていることがわかりました。

その後の検査において、右側の腎臓の機能に問題がないことと、腫れている左側の腎臓は尿を作っていないことがわかりました。

 

このレントゲン写真は、尿路造影といって、おしっこを作る過程に問題がないかどうかを確認することができます。(よくみると右側の腎臓にだけ白い造影剤が流れていることがわかります)

左側の腎臓に貯まった液体を抜いても、わずかな期間で元に戻ってしまい、将来的には、圧迫や癒着による周囲臓器の障害が心配されることから、手術により摘出することをおすすめしました。

写真は摘出した左腎で中の液体を抜いた状態です。袋状で中に腎臓の構造は殆どなく、病理検査において水腎症(すいじんしょう)という結果がかえってきました。

現在は残った右側の腎臓の負担をできるだけ減らすため、処方食や定期検査を行っています。

元気や食欲があっても、飲水量や尿量が増加していたら病気のサインの場合がありますので検査をすることをおすすめします。

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