関節炎 猫 犬

関節炎 猫と犬(変形性関節症)

関節炎(変形性関節症)小動物外科専門誌 SURGEON Vol.19 Vo.6 Nov.-Dec.より

高齢の犬や猫が増えるにつれて犬と猫の関節炎(変形性関節症)が増えていきます。

・犬では、成犬の20~25%が関節炎になっていると言われています。
・猫では、3頭に1頭、とくに12歳以上の高齢猫では約90%に関節炎が認められるという報告があります。
・高齢猫の50~60%以上に関節のレントゲン検査で異常が認めら、性差はありませんが、日本雑種猫とスコティッシュフォールドで多いとされています。

犬と猫の関節炎は肩、肘、膝、股関節などに多く起こります。

関節炎では関節の中で、軟骨の損傷・滑膜炎・腱や靭帯の異常・新生骨形成(骨棘)などさまざまなトラブルが生じています。

健康な猫の肘関節

健康な猫の肘関節

関節炎の猫の肘関節

関節炎の猫の肘関節

健康な犬の膝関節

健康な犬の膝関節

関節炎の犬の膝関節

関節炎の犬の膝関節

健康な犬の膝関節

健康な犬の膝関節

関節炎の犬の膝関節

関節炎の犬の膝関節

こんなサインがあったら関節炎・痛みがあるかもしれません
<犬>
・散歩に行きたがらない
・散歩に行っても走りたがらない
・ゆっくりと歩くようになった
・階段の上り下りを嫌がるようになった
・家の中や外であまり動かなくなった
・イスやソファー、ベッドに飛び乗ったり降りたりできなくなった
・立ち上がるのがつらそうに見える
・元気がなくなったように見える
・家族や他の犬と/おもちゃで遊ばなくなった
・尾を下げていることが多くなった
・足をかばったり挙上する
・寝ている時間が長くなった

<猫>
・あまり動かない
・ジャンプができなくなる
・高い所から飛び降りられない
・階段を上らない
・よく眠る
・以前ほどあまり遊ばない
・トイレの使用が難しくなる
・グルーミングをしなくなる
・爪磨ぎをしない、爪が伸びている
・被毛の状態が悪い
・人との交わりを避ける
・怒りやすくなる
・身体を触ると嫌がったりうなることがある
・食欲が低下する

対処・治療
・食事管理
・環境整備
・運動機能の改善と維持のためのリハビリテーション
・サプリメントによる進行予防
・栄養補給
・薬剤(痛み止め)による痛みの管理・関節炎の悪化防止
・注射による関節軟骨再生促進治療
・運動機能の改善と維持のためのリハビリテーション


重症化する一歩手前に気づき、ケアをしましょう。
少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。

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