前回のブログでも少し触れましたが、
ワンちゃんはネコちゃんでは時々適切な時期に乳歯が抜けないまま、
永久歯が生えてきてしまうことがあります。
それを乳歯遺残と呼びます。
本来、乳歯と永久歯が一緒に生えているのは
切歯・臼歯で0~数日、上顎犬歯で2~3週間、下顎犬歯で1~2週間
と言われています。
この期間を過ぎて乳歯と永久歯が一緒に並んで生えている場合、
それは乳歯遺残と言って良いでしょう。
さて、乳歯が残っているとどういった問題があるのでしょうか
まず、歯が生えるスペースが限られているのに乳歯が抜けないため、
永久歯が正常な位置からズレて生え、不正咬合になりやすいです。
早い段階で乳歯抜歯を行うと、ズレて生えていた永久歯も元の正しい位置に
戻ってくれる場合が多いです
では、その時期を逃してしまったらもう乳歯抜歯しても仕方ないのでしょうか…
答えはNO!そんなことはありません!!
乳歯遺残をそのままにしておくと、乳歯と永久歯の間に食べ物が溜まり、
歯石の付着や口臭などが発生し、若いうちから歯周病へと進行してしまう恐れがあります
もちろん、乳歯遺残がない子でも歯周病は起こりうる病気ではありますが、
乳歯遺残しているとそのリスクは上がります。
不正咬合や歯周病のリスクを下げるためにも、乳歯遺残がある場合には乳歯抜歯を
することをおすすめします